今回は竹部さゆりを紹介します。
ベテラン女流棋士であり、
将棋女流棋士としての品格、品性が求められる立場にもかかわらず、
数々の伝説、もとい不適切発言で棋界を揺るがしてきた彼女。
そんな棋界の問題児に迫っていきます。
竹部さゆりが不適切発言!?渡辺明×山崎隆之の対局で何が?
前代未聞の不適切発言を紹介する前に、まずはプロフィールを紹介します。(2025年9月現在)
生年月日:1978年6月4日生まれ(47歳)
出身地:神奈川県逗子市
段 位:女流四段
女流棋士番号:19
師 匠:伊藤果(いとうはたす)八段
得意戦法:居飛車力戦
ベテランの域に差し掛かった女流棋士ですね。
同年代には、矢内理絵子、千葉涼子といった面々がいます。
若い頃のエピソードとしては、奨励会在籍時に坊主頭にしていたそうです。
なぜ、坊主頭になったんでしょうか(汗)
それについて、将棋観戦記者の椎名龍一(しいなりゅういち)氏は、
「奨励会員を含めると、常に誰かは坊主頭にしているような、そんな雰囲気すらも将棋界にはあったりします。
なぜかという科学的な証明はできませんが、将棋というゲームにかかわっていると、精神的な面で禅を組んでいるような状態に近くなってしまうような時がおとずれ、それが坊主頭になってしまいたくなる要因のような気がします。
「禅僧のように頭を丸めてみたい」というような気持ち。それが、ついつい棋士たちを坊主頭にさせるのではないでしょうか。」 引用記事:近代将棋2006年12月号「関東オモシロ日記」
と書いています。
将棋に集中すると頭が発熱し、髪の毛が邪魔になってくるんでしょうか。
確かに、おでこに冷えピタを張る棋士の方はおられますが、
女性にして髪までバッサリ切られるとは!?
当時から竹部さゆりの変わりっぷりの兆候はあったようです。
そんな坊主伝説を持つ竹部さゆりですが、
つい最近、彼女の不適切発言が大きく波紋を呼びました。
それは、2025年8月16日に行われた、
将棋日本シリーズJTプロ公式戦(JT杯)の2回戦第2局。
渡辺明九段(前年JT杯覇者)×山崎隆之九段の対局で
女流棋士として聴き手を務めていた竹部さゆり。
なんと彼女が、対局者の山崎隆之九段が
非公開にしていた離婚に関する情報を話してしまったのです。
しかも、対局者から丸聞こえの場所で、平然と話してしまいました。
シーンとなり、空気が凍り付く会場。
解説を務めていた中村修九段から、
「その話はちょっと・・・」とたしなめられるも、
今度は、同じく対局者の渡辺明九段の離婚の話をしだしました。
そして会場からは失笑の声。
どんどん気まずくなる会場の雰囲気。
・・・対局は、山崎隆之九段が失着を重ね、渡辺明九段の勝利となりましたが、
竹部さゆりの発言が、対局者の心理に大きく影響を与えたことは想像に難くありません。
解説の聴き手を務める女流棋士として、あまりに配慮を欠いた言動でした。
今回の件を受け、竹部さゆりはXで謝罪。
対局以外の公務を1年間自粛すると発表しました。
「この度、私の軽率な発言により、両対局者様、解説者の皆様、並びに関係各位の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしました事深くお詫び申し上げます。今後の活動に関し当面一年間対局以外の公務を自粛させていただきます。また現在お受けしているお仕事についても調整し辞退する方向で検討します。」 引用記事:竹部さゆりのX
しかし、彼女のこの種の不適切発言は以前から問題視されており、
いろいろな人に迷惑をかけ続けているのに、
全く懲りない様子なので、
身の処し方としては、少し甘いのではないのかなと筆者は思います。
竹部さゆり、その他にも多くの不適切発言!竹俣、矢内も被害に?
JT杯で見せた不適切発言ですが、
不適切発言の前科は数多くあります。
①アウト×デラックスでの不適切発言
2014年4月にテレビ番組「アウト×デラックス」に、
「言葉にトゲがありすぎる女流棋士」
として登場し、
「異性に求めるのはATM機能」
と発言。
また、以前、矢内女流棋士がXでつぶやいた「眠い」に対し、
「永眠してください」と非常識なリプライをしたことついて、
(これは3倍に薄めた発言で、
薄めなければ『あんた地獄に落ちてください』という意味)
という主旨の発言をしたとのこと。
さらに、この発言が炎上したことに対しても、
「あの方、ファンも多いので、
私が永眠してくださいと言った途端、
薪をくべたかのように私のTwitterが炎上したのでございます。
炎上とは言いません、ネットキャンプファイヤーと言います。」
と追い打ちの不適切発言をしてますます炎上。
竹部さゆりは矢内理絵子と仲が良い(?)ので、
こんな発言をしてしまったのかもしれませんが、
残念ながら女流棋士というより人間として失格と言わざるを得ません。
②ニコニコ生放送での「あばずれ」発言
2014年6月のニコニコ生放送「将棋ウォーズ王将戦」の最終日。
電話出演した竹部さゆりが、
応援メッセージを求められた際、
「かわいく言ってみますね」
と言った後、
生出演していた矢内理絵子に対し、
「聞いてますか、あばずれ」
と発言(その後も何か言ってましたが、筆者は聞き取れませんでした)。
矢内理絵子は、
「ちょっと呆然としちゃって」
と、かなり困惑したご反応。
生出演で同席した鈴木大介九段も、非常に困惑した様子でしたが、
「あれくらい強気でないと将棋では勝てないと、そういうことかもしれないですね」
とすかさずフォロー。
「将棋で強気なのならいいですけどね」
と返す矢内理絵子。
非常識な竹部さゆりの発言に対し、
大人の対応でカバーし、場を和ませたお二人でした。
竹部さゆり本人は毒舌キャラのつもりなのでしょうが、
毒舌というよりもはや中傷ですよね。
毒舌は受け入れられますが、
中傷は社会的に受け入れられません。
③竹俣紅とのコラボ色紙企画での問題の行動
竹俣紅女流棋士とのコラボ色紙企画で、
色紙に「殺」と書いた竹部さゆり。
それに対し、竹俣紅が色紙に「菌」と書いて「殺菌」という熟語を作り、
凍り付いた場の空気を一気に和ませる見事すぎる好レシーブを発動。
・・・色紙に「殺」なんて普通書かないですよね。
いじわるを通り越して、ハラスメントですらあるような気がします。
それにしても、竹俣紅の当意即妙な絶妙な切り返しは本当にしびれます。
・・・今回のJT杯の不適切発言で、初めて自身の不適切発言を公に謝罪した竹部さゆり。
筆者がYouTubeの実際の映像を見る限り、
あえて毒を吐いているというよりも、
社会的に何を言っていいのか、何を言ってはダメなのか、
その区別がそもそもついてなさそうだなという印象を受けました。
悪い意味でのいわゆる「天然」キャラだと思います。
今回の一件で、竹部さゆりの不適切発言が今後おさまり、
女流棋士として、人間としてまっとうな言動がとれるようになることを祈念します。
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