今回は、棋界の異端児だった橋本崇載(はしもとたかのり)を紹介します。
「ハッシー」という愛称で将棋ファンから愛され、
八段にまで昇段し、
20代にして一握りの選ばれた棋士しか戦えないA級順位戦を戦った実力者。
また、ものまね披露をしたインタビューでお茶の間を沸かせ、
将棋を知らない層にまで認知をされていた橋本崇載。
彼はどんな事件を起こしてしまったのか?彼の現在は?
棋界を疾風のごとく駆け抜けていった橋本崇載の素性に迫ります。
ちなみに、彼も筆者が推していた棋士でした(涙)
橋本崇載の現在は?そもそも何があった?
そもそも橋本崇載に何があったのか。
将棋棋士を引退後、2つの事件を起こしました。
①誹謗中傷事件
②殺人未遂事件
では、それぞれ見て参りましょう。
①誹謗中傷事件
この誹謗中傷事件は2回あります。
1回目の逮捕事件は、2022年11月28日にTwitterで、
養育費も払わないクソ野郎がグチャグチャ言うなと言われたって 払いたくても払いようもない こんな理不尽にもずっと耐え続けて 替えの効かない仕事辞める羽目になって これがわからない世の中なんて無差別殺人起こしてから自殺したる
と書き込み、2022年12月に元妻の名誉を傷付けた容疑で逮捕されました。
2回目の逮捕事件は、2022年11月29日にTwitterで、
元妻の本名と住所を書き込んだうえで、
「僕の全てを潰した殺人鬼」「僕を地獄の底に落とした殺人鬼」
と書き込み、2023年1月17日に元妻の名誉を傷付けた疑いで逮捕されました。
この2つの事件について起訴され、
2023年6月23日に懲役1年6月、執行猶予4年の有罪判決を受けました。
②殺人未遂事件
名誉棄損の判決から間もない2023年7月20日、
午前7時から7時20分頃、
元妻(33歳)と義父(68歳)が住む住居に侵入し、
クワを振り下ろして元妻と義父を殺害しようとしました。
2人に全治約2週間のけがを負わせ、
住居侵入と殺人未遂の罪で逮捕されました。
義父ともみ合いになったあと、元妻を追いかけまわしたそうです。
この事件については、2025年9月現在も、まだ判決は下りていません。
追記:2025年10月2日に、大津地裁から懲役5年の判決が言い渡されました。
橋本崇載が控訴するかどうかはまだ不明です。
・・・では、トラブルの相手の元妻とは、どのようなことがあったのでしょうか?
橋本崇載は、2017年に結婚し、
2019年3月には長男が誕生したものの、
育児方法をめぐって奥さんと意見が対立して家庭不和となり、
ある日、奥さんが生まれたばかりのお子さんを伴って、実家に帰ってしまいました。
それに対して、「監護者指定」と「子の引き渡し」を求める調停を
家庭裁判所に起こしたが、認められませんでした。
それが、橋本崇載にとってはどうしても許せないことだったのでしょうね。
Twitterに自暴自棄な投稿を繰り返していた橋本崇載にとって、
支えになる人はいなかったんでしょうか・・・?
将棋の世界から離れていなければ、
将棋界にいくらでも彼を支えてあげられる人はいたのではないのかなと思います。
人間、根無し草になると、アイデンティティを喪失して、
自暴自棄になってしまうものなのでしょうかね。
橋本崇載の棋士時代のプロフィール紹介!
ここで、橋本崇載の現役時代のプロフィールを紹介します。(2025年9月現在)
生年月日:1983年3月3日生まれ(42歳)
出身地:石川県小松市
段 位:八段
棋士番号:239
師 匠:剱持松二(けんもちしょうじ)九段
プロ入り:2001年4月1日(18歳)
引 退:2021年4月2日(38歳)
通算成績:414勝303敗(勝率0.577)
棋戦最高クラス:竜王1組(10期)、順位戦A級(1期)
棋戦最高クラスを見ればおわかりのとおり、
堂々たるトップ棋士でした。
あの羽生善治をも倒したことがありますからね。
実力は折り紙付きでした。
もし今でも現役だったら、
まだまだ将棋ファンを楽しませる将棋をみせてくれていたのかなと思うと、
無念でなりません(涙)
将棋界にとって本当に惜しい人材でした。
橋本崇載の傑作インタビュー紹介!その他のおもしろエピソードも!
今は残念なことに、暗く衝撃的な話題でてんこ盛りの橋本崇載ですが、
現役時代は将棋界にクスっと笑える明るい話題をもたらしてくれた、ファンサービス旺盛なエンターテイナーでした。
①NHK杯テレビ将棋トーナメントでのインタビュー
NHK杯テレビ将棋トーナメントでは、
対局前に対戦する棋士へのインタビューが行われます。
対戦相手である羽生善治二冠の印象を尋ねられた橋本崇載は、
小刻みに揺れながら、
「羽生さん? 強いよねえ。序盤、中盤、終盤、隙がないと思うよ。だけど、オイラは負けないよ」
と回答。
本戦への意気込みについては、
「え〜、駒た……駒たちが躍動するオイラの将棋を皆さんに見せたいね」
と、途中でわざと噛みながら回答。
・・・これだけだとまあまあ面白いだけなのですが、
実はこの回答の仕方は、以前に佐藤紳哉六段がNHK杯テレビ将棋トーナメントのインタビューでの回答の仕方とそっくりなのです。
セリフはもちろんのこと、動きまで完全に再現しており、
大盤解説の阿久津主税(あくつちから)七段と矢内理絵子女流四段は噴き出していました。
もちろん将棋ファンをも一気に沸かせました。
・・・言葉で説明するだけでは、正直面白さが全く伝わらないので、
YouTube動画を視聴することを強くおすすめします。
筆者はハッシーの技にただただ笑いました。
笑いをありがとうと言いたいですね。
その後も、当時人気だった朝ドラ「あまちゃん」のパロディを加えた改良版も披露したりしましたが、
元祖のインタビューがやはり一番笑えます。
②金髪パンチパーマで対局
橋本崇載が21歳の時に出場した2004年のNHK杯テレビ将棋トーナメント。
なんと、金髪のパンチパーマ、紫のシャツとネクタイ、黒のジャケットという、やく〇の鉄砲玉みたいな服装で登場。
これには司会者も驚き、橋本崇載を紹介する時、噛み噛みになってしまったんだとか。
出オチかと思いきや、対局はしっかり勝っていくのだから、
もはやそのくそ度胸と将棋の実力を兼ね備えた橋本崇載は、率直に尊敬します。
なお、橋本崇載は、その後も時折奇抜な恰好をするようになったのですが、
その理由としては、
デパートでの将棋大会を見たある女子高生が、
「眼鏡をかけたオタク風出場者が多い」
と発言したことに対し、
「マジやべぇ」
と危機感を抱いたからだそうです。
最近は藤井聡太ブームもあり、将棋が好きな人=おたくという図式は崩れつつあるのではないでしょうか。
筆者が将棋の道場をのぞいた際も、おたく風な人はあまりおらず、予想外だった記憶があります。
アラサーのいい大人なのに、小学生の子供たちにコテンパテンにやっつけられた苦い思い出ばかり残りました(汗)
③異様なカメラ目線
やく〇の恰好をした対局から3年後の、2007年のNHK杯テレビ将棋トーナメント。
対局に勝った橋本崇載にカメラが向いた際、
ドヤ顔のカメラ目線でキメ顔を決めていました。
なかなかシュールな光景です。
本当は、対局に勝ったらカメラに向けてガッツポーズを取るようにお友達からお願いされていたようなのですが、
ガッツポーズを取ろうとしたら負けた相手が憮然(ぶぜん)としており、
やっぱりやめておこうと思った結果、
中途半端になってしまったんだとか。
いや、視聴者からすれば、十分笑えます。
④二歩反則事件
これまで紹介してきたおもしろエピソードではありませんが、
橋本崇載は対局でプロにあるまじき二歩の反則を犯してしまったことがあります。
時は、2015年のNHK杯テレビ将棋トーナメントの準決勝。
行方尚史(なめかたひさし)八段(当時)との対局で、
秒読みに追われた橋本崇載は、「6三歩」と着手。
しかし、6七の地点に歩があったので、二歩の着手となりました。
そこで対局は終了。
相手の行方尚史もびっくり仰天した対局となりました。
ちなみに、橋本崇載は反則の常習者らしく、
奨励会入会試験の7勝2敗のうちの2敗は、なんと反則負けなんだそうです。
うっかり屋さんなんですね(汗)
まとめ
話題を豊富に生んでくれたそんな橋本崇載は、
もう棋界にはいません。寂しいです。
今頃はどうされてるのでしょうか。
ホストをしているとの情報もありますが、ソースが見当たらないので、眉唾でしょう。
橋本崇載を全力で支えてあげられる誰かが、
なにかの縁で現れてくれればなと祈るばかりです。
橋本崇載が過去のしがらみから解かれ、健康で幸せに生きていかれることを祈念します。


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